この記事では、映画「冷たい熱帯魚」のあらすじや濡れ場シーンについて紹介します。
この作品は、実際に起きた殺人事件(埼玉愛犬家連続殺人事件)を元に作られたものです。園子温監督の前作である映画「愛のむきだし」のようなポップな純愛映画とは違い、癒しも慰めもない残酷な衝撃作として大きな話題となりました。
見どころとしては、重要な部分(作品が伝えたい部分)を、観客側が自由に解釈出来る点です。冷たい熱帯魚は過激ながらも非常に繊細に人間描写を描いています。その中で「今のセリフってどういう事だろう?」と引っかかる点がいくつか出てきます。
この引っ掛かりこそが作品が観客に伝えたい内容だと思います。登場人物の人間心理を自由に解釈し、想像出来る所は非常に面白いと感じました。
一部ネタバレも含んでいますが、この映画を見ようか考えている人はこの記事を参考にしてみてください。
映画「冷たい熱帯魚」のあらすじと私の感想
公開 | 2011年11月12日 |
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原作 | 埼玉愛犬家連続殺人事件 |
主要キャスト | 神楽坂恵、吹越満、でんでん、黒沢あすか |
年齢制限 | R18+ |
視聴時間 | 146分 |
あらすじ「序盤・中盤・後半・結末」
ストーリーを序盤・中盤・後半、そして、結末(クライマックス)の4つに分割して解説します。
序盤のストーリー
©2011「冷たい熱帯魚」製作委員会より
社本信行(吹越満)は、前妻の娘である美津子(梶原ひかり)と現在の妻である妙子(神楽坂恵)の3人で暮らしていました。社本は「社本熱帯魚店」をこじんまりと経営しており、家庭内においては、娘と妻の仲の悪さを見て見ぬフリをしていました。
ある日、美津子がスーパーで万引きをしたことで、社本と妙子は店に呼び出されます。そこに居合わせたのが、大型の熱帯魚店を経営する村田(でんでん)でした。
村田がその場を取り繕ってくれた事で、万引きの件は穏便に解決。そして、この事をきっかけに村田と社本は同業者(熱帯魚店)として、親睦を深める関係となります。
同日に村田が、美津子を(村田の店で)住み込みバイトとして雇う事を社本に提案します。冷え切った関係だった社本一家はこの提案を快諾。翌日から美津子は住み込みで働く事になるのでした。
中盤のストーリー
©2011「冷たい熱帯魚」製作委員会より
社本一家は、村田と家族ぐるみで親しくなる関係にまで発展します。ある日、妙子の勧めで社本は村田とビジネスを始めることに。しかしそのビジネスは、高級魚の怪しい売買取引でした。
さらに社本は、村田とその妻である愛子(黒沢あすか)が、連続殺人鬼である事を知ってしまいます。しかし、知った時にはもう後戻りは出来ない状況でした。その日も村田と愛子は、社本の目の前で、取引でトラブルを起こした吉田(諏訪太朗)を毒殺するのでした。
社本は、村田と愛子に言われるがまま、死体処理の手伝いを始めます。その後、村田は吉田の骨に醤油をかけ(臭い消しのため)、焼却炉で燃やします。さらに肉片は川に放り投げ、魚の餌にしてしまいました。
村田は社本に、この工程を「ボディが透明になったら何も分からない」と説明。村田はこうする事で事件になっても死体が見つからない工夫をしていました。
終盤のストーリー
©2011「冷たい熱帯魚」製作委員会より
後日、吉田が村田の店に行ってから1週間も戻ってきてないことから、吉田の弟分らが事情を聞きにお店を訪れます。
村田は架空の筋書きを描き、自分たちは一切吉田の失踪に関わっていないことを説明。社本も事前に口裏を合わせていたセリフを淡々と言うのでした。
迫真の演技と説明により何とか言い逃れることが出来た社本は、家に帰るため車へ戻ります。その時、警察が社本の前に現れ「村田について事情を伺いたい」と社本に声をかけてきました。しかし社本は「何も知らない」とその場しのぎの嘘をつきます。
警察が去ったタイミングで、村田から電話が来ます(車を出せとの要求)。村田と社本が向かった先は、村田の弁護士をしている筒井(渡辺哲)の家でした。そこで先回りしていた愛子は筒井を毒殺。村田は吉田の時と同様の手口で、死体を透明にしてしまいます。
結末(クライマックス)
©2011「冷たい熱帯魚」製作委員会より
筒井の死体処理後、突如社本は豹変します。豹変した社本は村田を車にあった鉛筆で突き刺し殺害。その死体を廃墟へ運び、死体処理を愛子に任せることにします(愛子は洗脳によって社本に従うようになっている)。
社本は一度家に帰ったあと、警察に連絡をし「カタをつけてくる」と告げ、再び廃墟へ戻ります。廃墟へ戻ると、死体処理を懸命にしている愛子を、社本は包丁で突き刺します。
廃墟から出てくると警察が既に到着しており、そこには妙子と美津子もいました。妙子は、夫の行動(自分らを守るための行動)に気付き、社本を抱きしめます。しかし社本は、愛子と同様に妙子もナイフで突き刺すのでした(妙子と村田が体の関係を持ったことへの嫉妬心)。
社本は、娘の美津子に「人生ってのは、痛いんだよ」と言い残すと、自身の首を切り自殺。残された娘は「やっと死にやがったな、くそジジィ」と言い放つと、社本の死体を蹴りながら笑い転げ、物語は終了します。
実際に視聴した個人的な感想
冒頭から最後まで引き付けられる演出で、非常に面白かったです。どこにでもいそうな大人しい男が、ヤバイ話に知らず知らずのうちに片足突っ込むというシナリオは現実味のある話であり、どこか他人事ではない気持ちになりました。
エロさもありながらも、どの濡れ場シーンにも「洗脳・嫉妬・欲望・過去のトラウマ」など、様々な人間心理が絡み合っている演出であり、物語の一貫として楽しめました。
また、音楽音響も見事でした。特に最後のエンディング曲(クラシック音楽)は、2時間の上映の緊張をほぐすかのような優しい音楽にも関わらず、何故か目が潤んでしまうような切ない曲に聞こえてしまい、余韻に浸ってしまいました。
映画「恋の罪」の濡れ場シーンを紹介
シーン全般に濡れ場シーンも登場します。冷たい熱帯魚は人間の欲望を露骨に表現した作品であるため、濡れ場シーンは、なくてはならない演出だと思います。
杜本妙子(神楽坂恵)の濡れ場
©2010「冷たい熱帯魚」製作委員会より
妙子と村田がセックスするシーンです。「脱げ」と言いながら妙子の胸や頬を平手打ちする村田に、妙子は喜び「もっと殴ってください」と言い、自分の欲望をぶちまけます。
©2010「冷たい熱帯魚」製作委員会より
シャワーを浴びている妙子を社本が後ろから抱きしめるシーンです。驚く妙子を無視し、社本は現実逃避をするかのように、妙子の身体を弄ります。
©2010「冷たい熱帯魚」製作委員会より
豹変した社本が妙子を犯すシーンです。嫌がる妙子を怒鳴り散らし、そのまま激しく正常位行い妙子の中で気持ちよくなります。
村田愛子(黒沢あすか)の濡れ場
©2010「冷たい熱帯魚」製作委員会より
愛子が店の女の子とイチャイチャするシーンです。指人形で遊んでいた指が、おっぱいへ移動し、そのままゆっくりとキスをし始めます。
©2010「冷たい熱帯魚」製作委員会より
愛子と筒井がセックスするシーンです。筒井の荒々しい正常位に愛子は顔を歪ませながらも快楽を覚えます。
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